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【2021年1月号】改めて新たな挑戦に立ち向かうべき事態の到来

2021年が明けた。令和になって3年目である。いまだ令和の潮流というものが定かになったとはいえないが、ともかくも 2019年に中国にはじまった新型コロナウイルスが瞬く間にパンデミックとなり、文句なしに世界がこれへの対応で振り回された1年余ということになる。経済がどうのとか、政治がどうのというまでもなく、ともかくコロナ狂騒曲に世界が攪乱されているのが実態で、このようなことはかつてのペストで世界が振り回されたことの再来といってよい。

もとより、かつてと比べて医学的にも薬学的にもさらに社会的システムとしてすでに克服されてきたはずの混迷が再び世界を襲ったというのが実情であり、こんなはずではなかったと誰しも感じるところであろう。むしろ個別的には医療や病的管理では、かつてと比べ物にならないレベルに達し ているにもかかわらず、マスコミや社会的混乱の波及力はか つてよりも成熟していることがマイナスの波及効果を高めている実態に注目せざるを得ない。今のところ死者数増加による社会的混乱は、何とか現代社会システムによって抑制で きているが、さらに波及力が増加すればまさしくパンデミックの勢いがさらに激高し、パニックは激化する可能性があり、予断を許さない。というより、現代における想像を絶するクライシスを招きかねないであろう。何よりも新たな手の打ちようが見つからぬクライシスということになる。

21世紀の現代における危機管理が初めて遭遇する社会的クライシスということになり、改めてこの新たな挑戦に全社会 をあげて冷静な対応を迫られている事態といえよう。 (会長・板東 慧)
 
 
 

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