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Int'lecowk 2026年3月号(通巻1157号)特集概要

女性と子どもを取り巻く課題と社会運動への労働組合の参画

Contents
<インタビュー>

隣で働く仲間を守る。女性の貧困と暴力に、労働組合ができること
 正井 禮子 氏 
(認定NPO法人 女性と子ども支援センター ウィメンズネット・こうべ 代表理事)

地域に根を張り巡らし、社会に揺るがぬ「地力」を養う
~私たちがしなやかに生きる、こども食堂はハブとなる
 三島 理恵 氏
(認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ 理事長)

家庭に隠れた貧困を見つめて ~女性の自立へ、労働組合への期待~
 丸山 里美 氏(京都大学大学院文学研究科 教授


  

 近年、労働運動には、未組織の人びとを包摂し、外部へと運動を広げていく傾向がみられる。

 社会運動にかかわる他団体と接点を持つ労働組合もあり、弊所のヒアリングやインタビューからは、とくに関心の高い領域の一つとして「女性」「子ども」関連の分野が浮かび上がる。

 日本における女性や子どもを取り巻く課題は多岐にわたる。女性に関しては、ジェンダーギャップ指数の低さに象徴される「政治・経済分野への参画の遅れ」や、根強い「固定的性別役割分担」意識、男女間の賃金格差、経済的困窮(女性の貧困)などが挙げられる。子どもについては、深刻な少子化に加え、約7人に1人が貧困状態にあることや、児童虐待の相談件数の増加といった問題がある。

 こうした環境が厳しさを増すなか、労働組合が「女性」や「子ども」に関する社会課題の解決に取り組む際、どのような役割や活動が期待されるのだろうか。本号では、当該領域の最前線で活動する認定NPO 法人(ウィメンズネット・こうべ、むすびえ)と研究者にインタビューを行い、現場の課題や具体的な活動を広く共有するとともに、労働組合への期待をうかがった。

本特集が、組織的なかかわりかたの可能性を探る一助となれば幸いである。

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