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【2021年5/6月号】コロナ・パンデミックとその社会的影響を巡って

コロナの世界的流行が普遍化し、その社会的影響が深刻さをもってきたように思える。今日の医学的、疫学的なレベルでの対症療法としてはある程度従来からの経験に基づいて進めうるとしても、やはり全く新しい領城での対応が必要であるとともに、同時に大量の罹患者が発生する様相から見ても、隔離が必要な大量の病床が同時的に必要とされるような流行症状の発生に対応する社会的混乱や諸影響をめぐって考慮すると、これはかつてない事態であることは明らかである。このような事態について熟慮すると、かつて経験したことのない生活上のあらゆる面からの対応措置を試みなければならないものと改めて確認される。

その意味で若年世代、特に青少年・発育盛りの世代への配慮が重要と考えられる。というのは、コロナは一般の流行病と同様の対処が基本とはなるが、罹病した場合の後遺症による身体上の困難等は生涯にわたって様々な悪影響をもたらすからであり、若年世代での罹病は特に将来における禍根を招く可能性が大である。コロナウイルスによる弊害は未経験な領城が多く不可知の側面が多い。後遺症についても未経験な領域が多いため、今後どのような展開がありうるかについて予測困難である。そのために、対策についても未経験で模索中の領城が多いとみられるし、いわば対症療法についても模索中の領城が多いため、様々な社会的困難を伴うものとみられ、今後長期にわたって研究開発が必要とされる。それだけに今後も引き続き困難を伴う可能性があり、そのことへの留意が重要といえよう。 (会長・板東 慧)  
 
 

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