本サイトへ戻る
カテゴリー一覧

【2020年11/12月号】コロナ感染と中国事情

本欄ですでに、このテーマは数回取り上げてきたが、依然として重要なので今回も取り上げる。

―新型コロナウイルス感染は、昨年12月に中国湖北省武漢市で医師1人の小さな診療所に発熱や咳の患者が次々と訪れたことに始まる。当時は「華南海鮮卸売市場」に近い 老朽化した住宅がひしめく狭い路地に市場従業員も多数住 んでいた居住区「馬場社区」から多数の患者が出て、当局がウイルス性肝炎患者27人の存在を初公表したのは12月31日のことである。その時4人がこの診療所にかかり、60代後半の住民女性は「拡大後も診察を受けていたが、医師は連行され行方は分からない」と声を潜めた。なお、別の居住区にある診療所の40代男性医師も「風邪の患者が例年より多い」と違和感を覚えた。12月中旬には妙な風邪や原因不明の肺炎の情報が流れた―

以上は、11月26日神戸新聞朝刊で「感染拡大の謎」として取り上げられた論稿で、表題には「真相封印、武漢で何が」とつけられ、さらに詳しくこの間の事情や中国市民や学者の告発の経緯と当局の抑圧や混乱の実情が細かく紹介されている。

今や、1日当たり感染者数が欧州全体1200万人・米国1200万人・インド900万人・ブラジル600万人という実態が世界的に明らかになりパンデミックに至ったこの問題の経過と怪しげな問題点が次第に明らかになってきた。いずれにしても怪しげな問題の焦点は中国当局の対応にあることもほぼ否定できないだろう。
(会長・板東 慧)
 
 
 

地球儀 の他の最新記事