【2017年11/12月号】世界ではやまるEV化・全自動化
英仏独などの自動車業界はそれぞれ2025年頃をめざし て電気自動車への全面転換への計画に入った。このため、 自動車本体の製造のブームのみならずリチウム電池争奪の 激化により、業界の一大ブームとなり、さらにまた、これに伴 う法規やマナーの一大転換がもたらされるにちがいないであ ろう。
これはおそらく、かつてのmotorizationと同様の迫力の 社会的影響力がもたらされるにちがいない。たとえば、ライフス タイル全体の変化、交通のマナー、交通料金システム等様々 な変化がもたらされるであろう。
欧米だけではなく、中国もまた25年めざしてEVへの転換 のスピード化を目指している。わが国はこれらからみるとかな り遅れて30年代が予定されており、経済的にも社会的にも 遅れがみられるのである。
先にみた通り、この遅れは単なる技術上の遅れにとどまら ず社会的・経済的遅れに通ずるとも言える。
この意味で、わが国においてはEV化時代における社会 経済に関する総合研究と技術開発の促進が求められる。
(会長・板東 慧)