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【2015年5/6月号】振り返ってみて東北アジアの政治動向をどう見るか

最近、あまり大きくは報じられていなかったが、北朝鮮の軍隊のナンバー2である玄永哲が粛清されたことが報じられた。 詳しい事情はよくわからないが、ナンバー2はいえ、トップは金 総書記であるから粛清された将軍は事実上軍のトップという ことになる。しかも紹介されるところによれば、北朝鮮軍を永年育ててきた人物のようである。北朝鮮では金総書記が就 任以来大変なスピードで旧体制の重鎮が粛清されているよう である。昨年は、金前総書記の妹婿である永年中国とのパイ プを務めていた人物が粛清されたようである。いずれにしても、詳しい動向はわからないし、たとえわかったとしてもどのような真実かはさらにわからないだろう。

北朝鮮問題もほとんど公表される以外に実情はわからないが、中国が大きな後ろ盾になっていることは明らかである。 最近伝えられるところでは、北朝鮮そのものは中国は重視していなくて、韓国との併合或いは吸収もありうるという情報もある。そしてかつてわが国にも遊びに来たことがある長男(現在マカオ滞在中)に引き継がせるといった風評もある。他方では韓国情報として、北朝鮮の吸収も企てられているともいう。 いずれにしても中国にとっても厄介者で、何らかの処分が意 図されている模様である。

あまり無責任なことは言えないが、いずれにしても中国の習近平主席は韓国の朴大統領への接近策があり、このよう なこともありうるようにも思われる。もとよりこのような問題がわが国にとって何をもたらすかも検討すべき課題であることは当然である。

いずれにしても、わが国を取り巻くアジアについても様々な思惑が各国にあるだろうが、ほとんど何も材料がなく、またいかにもわが国が無関心であるかのごとく過ごすのも如何かと思われる。全く無情報で不気味なのが東北アジアの情勢で あり、もっと積極的に東北アジアについての情報や各国がどう動こうとしているのかを探るべきではないか。この機会に一石を投じておきたい。 
(会長・板東 慧)


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