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【2012年5/6】世界トップ選挙は混迷の中、泥鰌政権は無難の中

野田内閣、まさしく泥鰌がヨタヨタで、民主党内はガタガタ。 それでも民主党政権初めてのオバマとの公式会談が実現。 オバマも選挙の見通しが立たず、やや泥鰌的な対応。EUも サルコジ敗北、ギリシア内閣成立せず再選挙確定で不安要 因増大である。世界経済見通しは悪化、株価は急落である。 ロシアはプーチン復活でも評判は悪く、プーチンが初めて涙を 見せた。芝居かもしれないが。 中国は重慶トップの大ピンチで、秋のトップ選出に大震動で ある。次期トップといわれる習近平にとっては、直接の関係に はないにしても、国家幹部選出直前のこの無様なスキャンダ ル露出はいずれにしても不安定要因であることは疑いなく、し かもまだまだ何を引きずり出すかは分からない。問題の重慶 トップだった薄一波の細君の英国重要人物殺害事件が絡 まっているし、「毛沢東万歳」をすすめてきた薄はその父が革 命幹部でいわゆる太子族であったこともあり、江沢民ともつな がるので、今回の事件では、かつて天安門事件で失脚した 胡耀邦を支持する温家宝現首相が積極的に薄を告発したこ とが注目されている。こうなってくると事は簡単ではない。胡錦 濤はもとよりこの最大の支持者であり、再び天安門事件問題 がぶり返される可能性さえある。中国全土は、薄の告発で喝さ いする世論が大きいだろうが、薄自身は毛沢東リバイバルで 重慶では庶民派を掲げていたのでその面からの支持者は多 い。下手をすると全国で両派の支持者の火の手が上がって 収拾がつかないことになる可能性がある。習は薄の支持者で はなかったが近いといわれたこともあり、胡錦濤はもとよりそれ とは異質なので、現在は明確な犯罪者として告発されている 薄の支持者はいないにしても、因縁をたどっていけば、中国 の幹部が2つに分かれて争う可能性がないわけではない。そ れでなくても温家宝の細君も汚職で摘発されたし、つつきだ すとほとんどの幹部が標的にされる可能性があるという状態 だ。この意味で中国の経済が下りかけてEU問題はますます 混迷しつつあり、加えて米国大統領選も混迷の中にある。 やはり現職と云うことでオバマに落ち着く可能性がないとは 言えないが、今のところほとんどオバマ不利の兆候が強い。 今年の世界政治動向はかなり混迷の中にある。 ところがこうなると、落ち目の野田政権は相対的に特に問題 なくいままでどおりの鳴かず飛ばずということで、問題がないと いう意味で浮上するかも知れない。もともと今年は、わが国の 場合、株価も上昇し、経済も浮上の可能性ありといわれて きたのである。野田さんよ。毅然として世界を見て舵を取れば 案外人気上がるかもしれないよ。 (伴)


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