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【2012年3月号】停滞する内閣・停滞する国会、解散しかない

政界がざわめき始めた。それ自身よいことであるが、その要 因は必ずしもよいとは限らない。今の政界のざわめきの要因 は、まず石原新党といわれる動きが一つであり、これはどうな るかは別として大阪維新の会の動きに連動している。維新 の会は、あくまで地方政治のレベルと断ってはいるが、その 改革の内容は首相公選制まで含む国政の内容にまで及ん でおり、いわば憲法改定にまでいたる。維新の会の構想は、 政府の形や国会の問題に及び、国政に大きく切り込んでい る。いわば、現在の地方政治の改革を詰めると国政にも及 ばざるを得ないことを示している。

このことで、中央政府の立場から各党は、維新の会を地 方政府の問題として一線を画そうとし、大阪の橋本改革が 中央に及ばないように牽制しようとしているかのようである。 しかし、多くの議員は維新の会の勢いに乗りたくて動いてい る。石原新党も維新の会に連動しようとしている。その本心 は、次の総選挙に当たって有利に波に乗りたいからであろ う。それらこれらがこの新党運動を何かブームにしているとも いえる。

現在の国会、与党が果たすべき役割を果たさずに、提出 すべき与党案を出し渋ってどこから見てもうまく運んでいな い。与党と政権とが共にサボタージュ合戦を続けて、何事も 決まらない様相を呈している。しかも与党内では、またも小沢 のあいまい戦術がこれに輪をかけている。結局何も決まらな いままに終えようとしているのである。もはや与党のサボター ジュによる国会停滞が明確になってきた。お粗末な大臣と大 臣答弁と、沖縄にしても震災・原子力発電にしても、何一つ 事態が進んでいないのである。もはや様々な新党によって 旗色鮮明な議員の選び直しと政党再編成しかない。無駄 金を国会に払い続けることを止めるべきである。野田内閣は 党内対立を抑えて物事の解決を目指すかに見えたが、全く 無駄な停滞内閣と停滞国会を引きずるにすぎない「どじょう」 に堕した。1日も早く国会を解散すべきであろう。 (伴)


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