組合活動事例紹介:トヨタ自動車労働組合(2011)
「組合関与・組合評価BEST10」の組合関与においてベスト10にランクインされている組織のユニオン・リーダーに、現状における組合活動の事例を直接お伺いすることができました。ここでは、ご許可いただきました内容を広く公開させていただき、個々の組合員がメンバーとして関与できる組合活動の展開の参考にしていただきたいと考えています。
Q:組合員の、労組や活動への関与について、どのような実感を持っていますか。 | 春の取り組みを中心とした、基本的労働条件に関わる活動については、職場と一体になった活動が評価され、また、組合員の関与度合いも比較的高いと認識しております。 |
Q:ベスト10にランクインしたことに対して一言 | 引き続き全体の傾向として、組合員の「評価」が高い一方で「関与」が低い活動領域が多い状態は変わっておらず、活動の一つ一つを精査し、「守るべきは守り、変えるべきは変え」ていきたいと考えております。 |
Q:組合員の関与アップに向けた現在の取り組みでは、どのようなものがありますか。 | 「トーク」・「職場懇談会」について紹介します。 |
Q:この取り組みの対象や規模などについてお聞かせ下さい。 | 「トーク」:一般組合員、職場役員(、専従役員) |
Q:この取り組みへの反響はいかがですか。 | “トーク(または声出し)で問題意識ヒアリング→職場懇談会で解決”のサイクルがしっかりと回せている職場では、安全面での対策充実、年休の取りやすい職場環境作りに繋がった等、職場からも好評で、更なる活動の充実に繋がっていると認識しております。 |
Q:この取り組みは、今後も続けられるのですか。 | 職場懇談会については、職場役員1人当たり1回/月の実施を目処としているものの、職場毎に開催頻度や内容の充実度にバラつきがあるため、全体のレベルアップを図りながら活動を充実させていきたいと考えております。 |
Q:最後に、組合員意識調査実施の背景、調査結果を実際のアクションに結び付けていく上で有効な点についてお聞かせ下さい。 | 背景として、活動全般を通して、組合員からの評価は概ね高い一方、興味・関心が低い状態であることを問題視しており、様々な切り口で現状を分析し、時系列で傾向を把握することで活動のレベルアップに繋げたいと考えました。 |