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【2020年7月号】新型コロナウイルスの影響で変貌遂げるライフスタイル

前号本欄でも述べたように、新型コロナウイルス感染による被害や死者の増加と事業の休業・停止など、パンデミック(世界的大流行)によって産業や学校教育の体制に大きな被害をもたらし、日常生活に多大な影響を与えた結果、かつてのペスト同様に各国民のライフスタイルに大きな変貌をもたらすこととなった。まさしくライフスタイルの変貌と共に、生活意識にも大きな影響がもたらされた。

6月23日時点でコロナウイルス累計感染者数は世界で188か国・地域で約900万6000人、死者数は約46万9000人――米 国とブラジルでの感染者は世界の4割に達した。さらに、感染者数はロシア約59万人、インド約42万人と続いており、この増加するピッチは次第に早くなり、しかも止まる可能性は見せていない。死者数は最も多い米国で12万人を超え、次いでブラ ジル約5万人、英国約4万2000人に上っている。世界保健機構WHOのテドロス事務局長は22日に「21日の新規感染者数が18万3000人超えと単日で過去最多となった」と述べた。

この結果、通常における世界での団体旅行がすべてストップし、個人的にも日常的な人的・物的移動がストップあるいは変動を余儀なくされた結果、旅行業・交通通信業をはじめとし て商品流通・財務関連など、すべての産業にマイナス効果をもたらすこととなり、国民経済のすべてにマイナスをもたらす結果となった。この回復は容易なことではなく、今後の世界経済・ 国民経済に深刻な影響をもたらすこととなったのである。今後はそれぞれの領域・分野でこれからの回復の努力が進められるとともに、新たにこれからの回復のための方策が様々な形で積み重ねられることとなろうが、その中で新たなライフスタイルへの模索が試みられることとなろう。その過程で特に重要とみられるのは、健康・生命の維持を巡る課題と世代間の継承と世代を超えた共同の営みであり、ライフスタイルを巡る新たな試みであろう。特に今回初めて体験した新型ウイルスに対する対抗・防御を巡る方法に関する諸課題への開発手的な試みは今後さらに探求していく必要があり、特に世代間の共同や相互補完のあり方の追求が重要になるであろう。これらの課題については未成熟ではあるが、長期的かつ大胆な発想による全世代的な試みが重視される。(会長・板東 慧)  

 


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