組合活動事例紹介:アサヒ飲料労働組合(2011)
「組合関与・組合評価BEST10」の組合関与においてベスト10にランクインされている組織のユニオン・リーダーに、現状における組合活動の事例を直接お伺いすることができました。ここでは、ご許可いただきました内容を広く公開させていただき、個々の組合員がメンバーとして関与できる組合活動の展開の参考にしていただきたいと考えています。
滝口 諭 副委員長にお話を伺いました。 |
Q:組合員の、労組や活動への関与について、どのような実感を持っていますか。 | 関与が高いという実感はなく、まだまだ物足りないという気持ちです。ただ、普段のアンケートの回収率が上がっていること(5割⇒8割)や、支部長をはじめとした支部役員が頑張ってくれている様子は感じます。 |
Q:ベスト10にランクインされていることに対して、一言お願いします。 | ありがとうございます。でもこの結果は意外です。当労組は上部団体にも所属していませんし、何か特別な活動ができているという認識もありませんが、現場に足を運び、日々の活動を継続し、一歩ずつですが、取り組みを行っています。 |
Q:組合員の関与アップに向けた現在の取り組みでは、どのようなものがありますか。 | 「仕事ダイエット」の取り組みを紹介します。2009年度(2008年秋)からの取り組みの一つで、一人ひとりが自分の働き方を見直そうということで、活動方針に掲げました。以前より労働時間短縮は大きな課題でしたし、背景として2008年に人事制度の改定(営業職の完全実労働制への移行)がありました。 |
Q:この取り組みへの反響はいかがですか。 | うちわの配布は、会社からの評判が良かったようです。こういった取り組みを組合がやってくれているということで。毎日暑かったですし、事業場や職場の中だけでなく営業車の中など、目に付くところに置いて使ってましたからね。 |
Q:この取り組みは、今後も続けられるのですか。 | 時々の課題の優先順位はありますが、意識付けとして継続して取り組んでいく予定です。 |
Q:最後に、組合員意識調査実施の背景、調査結果を実際のアクションに結び付けていく上で有効な点についてお聞かせ下さい。 | 前回の調査は2005年に実施し、今回5年ぶりに行いました。当時、組織(会社・組合とも)が変わったこともあり、グループ3労組で参加しました。組合員自身が組合員であるという意識が低い中で、単に調査結果を示しても、「それで?」になってしまいます。実際、アクションに結び付けるのは難しいと感じています。ですから、本音でいろいろ話ができる環境をつくっていくなかで自覚を促していき、アクションに結び付けていければと思っています。 |