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組合活動事例紹介:ビックカメラ労働組合(2010)

組合関与でベスト10にランクインされている組織のユニオン・リーダーに、現状における組合活動の事例を直接お伺いすることができました。ここでは、ご許可いただきました内容を広く公開させていただき、個々の組合員がメンバーとして関与できる組合活動の展開の参考にしていただきたいと考えています。

岩見信一郎中央執行副委員長にお話を伺いました。

Q:組合員の、労組や活動への関与について、どのような実感を持っていますか。

組合活動を通じて得られる人的交流が会社の業務にも好影響を与える事を組合員が実感しつつあると感じております。首都圏においては、レールサイドの店舗立地により大多数の組合員が近距離に集結している為、組合員が物理的に活動に関与し易い環境が整っている事が弊労組の強みであると考えております。この好環境を活かして開催する職場集会やレクリエーション等を通じ、組合に対する認知を高める事が組合関与を高める第一歩であるという事を意識し、日々活動しております。

Q:ベスト10にランクインされていることに対して、一言お願いします。

組合関与・評価ベスト10にランクインした事を大変光栄に感じております。弊労組は2010年10月現在、活動6期目にあたり、過去の活動を振り返り、成果を確認し今後の組合活動の在り方や歩むべき道を見極めていく重要な時期にあります。この度の調査結果を励みにすると共に、補うべき点を抽出していく事で活動を活発化させていこうと考えております。

Q:組合員の関与アップに向けた現在の取り組みでは、どのようなものがありますか。

職場集会について紹介します。
定期的に組合専従者が各分会にて職場集会を開催し、職場の問題点等についての意見・要望を直接組合員から収集します。集会で挙がった意見・要望が適切かを組合員と共に考え、精査された事項を会社に伝達、改善を要望し、その結果について、次回の職場集会にて組合員にフィードバックしております。組合を通じて、「組合員の意見で会社が動く」と実感できる事が、組合関与の向上に結びついていると考えます。

Q:この取り組みの対象や規模などについてお聞かせ下さい。

組合専従者、各分会に所属する中央執行委員、分会長、組合員(5~30名規模)。

Q:この取り組みへの反響はいかがですか。

回を重ねる度、集会への出席者が増加している事から、一定の成果が上がっていると実感しております。

Q:この取り組みは、今後も続けられるのですか。

頻度・規模を拡大しつつ、組合員にとって有意義な内容を追及しながら継続して参ります。

Q:最後に、組合員意識調査実施の背景、調査結果を実際のアクションに結び付けていく上で有効な点についてお聞かせ下さい。

組合員の「働きがい」を向上させる事を目的として、会社や組合に対する意識を広く調査する為、ON・I・ON2を実施致しました。求める調査結果を「関与」という観点から読み取る事が出来た事は大きな収穫であったと感じております。
各設問共、性年齢別、職種別、分会別と分析が詳細に亘っている事でウィークポイントの抽出が容易になり、対策が具体的に立案できる点が非常に有効であると感じております。
調査結果の傾向より対策を立案しますが、他労組での過去の成功事例等が情報として参考にできれば、より心強いと感じます。また、調査実施時の組合員数が4027名(回答者数1154名、回答率28.6%)であるのに対し、現勢の組合員数が増加しておりますので、立案した対策が適切なものであるか検証が必要であると考えております。

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