ON・I・ON2プロジェクト ―組合員総合意識調査―
労働組合は、日本再生の一翼を担うのか、サービス機関として自滅するのか

1991年、私たちは、組合員の満足を得ることに注力する執行部の姿勢が、労働組合を運動ではなく御用聞きサービス業におとしめると予測し、“お客様”としての組合員の満足ではなく、“メンバー”としての組合員の関与こそを重視すべきである―というコンセプトに立った共同研究「ON・I・ON2」を発信しました。
それから、20年―。「ON・I・ON2」は、ON・I・ON2の趣旨に賛同する多くの労働組合の参画を得て共同調査としては200万人以上(参加組織人員ベース)が参加する巨大プロジェクトに成長しました。同時に、これまでの調査研究から、組合への関与が会社の根を強くし、さらに、地域や社会の一員という自覚を持ち責任ある行動を果たしていくという社会関与への布石になるといった検証を経て、関与の重要性を改めて確信しつつ、次なるステージへと進化を続けています。労働組合が本来のあり方に回帰し、再び社会運動の旗手へと変貌を遂げることは、組合の再生にとどまらず、日本再生の第一歩を踏み出すことにもなると考えています。

関与型組織への再生イメージ ―ON・I・ON2による運動モデル―
ON・I・ON2とは?

ON・I・ON2は、組合員自らがメンバーとしてかかわる「参加関与型組織」としての組合の再生を目指す運動です。「志」を起点に、思いの共有、思いの強さや浸透度の測定、具体的なアクション、などを実践し、目指す組織に向けた運動の展開を図ります。

関与型組織への再生イメージ ―ON・I・ON2による運動モデル― 起点は「志」 「共同調査」 「教育・情宣・オルグ」 「活動」