産業間エンゲージメントについて

産業間エンゲージメントとは?

自分の会社や産業で起こっている問題を、他の会社や産業の人たちと一緒に解決できる共通課題としてとらえ、行動を起こすことです。

産業間エンゲージメントの背景

日本の会社や産業には世界に貢献できる強み、いわば日本の"宝物"がたくさんあります。 ですが、その宝物を多くの人、そしてそこで働いている人が気づかずにいるかもしれません。

あなたの会社の製品やサービス、もしくはあなたの会社の良いところを家族や友人など、周りの人に語ったことはありますか?また、今使っている製品やサービスが、もしなくなってしまったら...と考えたことはありますか?

世界にはたくさんの問題がありますが、まずは多くの人が実は一番心配している身近なこと、自分の職場や地域、日本に目を向け、その答えを見つけることから踏み出すことにしました。

なぜ 、「産業間エンゲージメント」が必要なのか?

いろいろな産業や会社の強みを支え、問題をなくしていかなければ、今、当たり前だと思っているものが失われていき、日本の強みそのものがなくなるかもしれません。そうならないように、強みを伸ばしたり、弱みを補い合うよう、できることに取り組んでいく必要はないでしょうか。

生活者・消費者であり、仕事の現場を知る私たちの行動こそ大切

私たちの何気ない行動が、それぞれの産業を支えていたり、もしくは衰えさせていたりするかもしれないと考えたことはありますか?

産業や会社の話というと、自分からは遠くて関係ないように思えるかもしれませんが、実は私たちの身近な日常生活とつながっています。

国や会社などに任せっきりにするのではなく、同じ社会のメンバーである私たちが自分たちの未来について考えて、行動することが、状況を変えることにつながっていくのです!

そのためにはまず、それぞれの産業にどんな強みがあって、どんな問題が起きているのかを知ることから始めてみませんか?

具体的にはどういうこと?

"安さ"だけにひかれて買い物していませんか?

例えば、買い物をするとき、何を基準に買うかどうかを決めていますか。安さは確かに魅力的です。でも、安いものに飛びつく前に、ちょっと立ち止まってみてください

私たちの手元に商品やサービスが届くまでには、その材料をつくる人、製品をつくる人、製品を運ぶ人など様々な人の手や過程を経ています。もしかしたら、その価格の安さはその誰か、どこかに深刻な負担をかけているからなのかも知れないと想像してみてください。その負担のために、私たちは将来、同じ品質のものを手に入れることができなくなってしまうかもしれません。

そんなことにならないために、日々の暮らしの中で"今できることをする"

それがエンゲージメント行動です。

買い物をするとき、ニュースをみるとき、仕事で取引をするとき、そんな様々な場面で、価格や効率だけでなく、品質やサービス、さらにはそれらを支える人や技術、制度や施策などの背景にも目を向け、私たち一人ひとりができることから行動を変えていきませんか

エンゲージすること、それはあなたの行動が多くの産業を支えているということに気づき、お互いが支えあってよりよい明日を築きあっていくことなのです。

社会のために、私たちができること。一つひとつが未来につながっている。

シンボルマークについて

きづくこと、きずきあうこと

産業間エンゲージメント運動は、みんながお互いさま精神で支えあっていく運動です。

シンボルは、互いに喜びあう一体感を表す「ハイタッチ」をモチーフに、大きさの違う手で示された様々な産業や会社、人々の間で生まれる共感と一体感を表現しました。

ふたつの手は翼も表しており、今後、運動が大きく飛躍していくことを願うデザインとなっています。

また、赤色の持つ活力にあふれた前向さと、橙色の親しみやすさや温かさが「あたたかなつながりでつくる未来」を表現しています。

エンゲージポイントを知ってほしい

エンゲージポイントとは、各産業がぜひ知ってほしい、支えてほしいというポイントのことです。 多くの人に知ってもらい、「それは大切なことだ」「協力してなんとかしていきたい」と共感してほしいと思っています。

具体的にどのように関わってほしいのか、解決につなげるためにどんなことをしたらよいのかについて、各産業のエンゲージポイントを集めています。
詳しくは、"産業の取り組みを知る"ページへ。

  • 産業の取り組みを知る
  • 公益社団法人国際経済労働研究所