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有能性と自律性(あるいは自己決定性)は,内発的動機づけを促進するか?

1)産業場面においても有能性と自律性(あるいは自己決定性)は,内発的動機づけを促進するか

パスダイアグラム

認知的評価理論は,「自ら環境をコントロールして行った行動について,有能さが得られると内発的動機づけが高まる」と予測する。

そこで,左図にあるモデルを設定し,自律感と有能感が内発的動機づけを説明するか検証した。研究では,内発的動機づけを測定する尺度として,「仕事の楽しさ(Work-Enjoyment)」を用いている。分析の結果,自律感と有能感はお互いに関連しあう,すなわち,「自ら環境をコントロールし、有能さが感じられること」が交互作用的に働くことが確認され,さらに,内発的動機づけを高める作用があることが明らかになった。すなわち,勤労者は,理論が予測するとおり,自ら仕事をコントロールし,それに有能さを感じることで,働きがいが高まるということが明らかになった。


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