戦後の労働運動の理論枠組みを提供してきた国際経済労働研究所が、20 年にわたり発信し続けているON・I・ON2プロジェクトは、現状の組合のあり方に警鐘を鳴らし、組合という組織を“自らがメンバーとして参加し関わる「参加関与型組織」として再生していくことを目指す運動です。その始まりは1990 年、組合員の組合離れを解決すべく、複数の組合と研究所とで開催したON・I・ON研究会でした。
「組合の求心力が失われてきている」「組合員が受身のお客様になってしまっている」「組合の理念や意義が失われてきている」…そこで組合の運動理念を再構築し、UI(ユニオン・アイデンティティ)を確立する運動のために、研究所では組合の活動を「組合への関与」を軸に再点検し、関与型の活動を展開することで、組合組織を「参加関与型」の組織に変えていくという考え方を発信したのです。
~「組合関与」向上を目指して~
「組合への関与」 ―――組合員が本当に何とかしたい問題、叶えたい夢を実現するために、同じ志を持つ人たちが集まって活動を展開していく、組合はそのためのステージである。ON・I・ON2では組合員の組合への受け身の意識を、このように変えることを目指しています。そしてそれは、職場内外の問題を人任せにせず、自分たちの会社を自分たちでよくしていこうという組合員を増やしていくことに他なりません。
「組合への関与」 を高めていくということはどういうことなのか、
それは会社組織、風土に対してどのような意味を持つのか、
そして関与の高い組合員を育むことは、社会にとってどんな意味があるのか。
今回のセミナーでは、ON・I・ON2の基本的な考え方、共同調査データをもとにした研究結果、
会社の制度や施策が組合員の働きがいにどう影響するのかなど、最新の知見をご紹介します。
講師のご紹介
八木 隆一郎 (やぎ・りゅういちろう) |
公益社団法人 国際経済労働研究所 専務理事 兼 統括研究員 社会心理学者。研究分野は「動機づけ」「人間関係」「組合関与」など多岐にわたる。第30回共同意識調査ON・I・ON 2をまとめ、ON・I・ON 研究会などの研究グループを主宰。研究の傍ら、大学で経営心理学、社会心理学などの教鞭をとる。日本社会心理学会では自主シンポジウム『社会心理学における「産・労・学」協同の可能性』を開催。学界関係者のみならず産業界・労働界からも注目を集めた。 著書に「成熟世界のパラダイムシフト」(共著・啓文社・1992)など。 |
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公開:2017.12.28