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組合活動事例紹介:サントリー労働組合(2014)

 「組合関与・組合評価BEST10」の組合関与においてランクインされている組織のユニオン・リーダーに、現状における組合活動の事例を直接お伺いすることができました。ここでは、ご許可いただきました内容を広く公開し、組合員がメンバーとして関与できる組合活動の展開の参考にしていただきたいと考えています。
 

居原田 圭中央執行委員長にお話を伺いました。

Q:組合員の関与について、どのような実感がありますか。

本部活動はもちろんですが、組合員が組合活動を実感できる「支部活動の活性化」が今回の結果に繋がったと考えております。各支部での「働きがいのある職場・風土の実現」「サントリーグループとしての一体感の醸成」に向けた「職場課題の解決に向けた取り組み」や「コミュニケーションの場の提供」、「個人生活の時間の創出」に向けた「労働時間問題への取り組み」等、組合活動に参画する機会・組合活動を実感できる機会を多く創出する事ができました。組合員説明会への出席率の向上や、春闘時の報告集会への参加率の高さ、そして、積極的な発言機会の増加等、組合活動を「自分ごと」として捉える組合員が増えたと感じています。

Qベスト10にランクインしたことに対して一言お願いします。

組合活動を牽引する支部執行部・本部中執の活動の成果と捉えております。組合のミッションの実現には、より一層組合員一人ひとりが当事者意識をもって考動する事が何よりも重要です。そのような考動を引き出すような、より魅力ある組合組織を作り、より魅力ある組合活動を行っていきたいと考えています。


運動方針や関与型の取り組みについて

Q:組合員の関与アップに向けた現在の取り組みには、どのようなものがありますか。

グループ内他労組・グループ外他労組との交流機会の創出

Q:活動の目的を教えてください。

◆サントリーグループに集う組合員同士の相互理解を深める機会の創出
◆各種課題の解決に有効な情報を入手する機会の創出・様々な価値観に触れる機会の創出

※年初の支部執行部研修において、上記目的と目標(全支部グループ内他労組・グループ外他労組との交流機会を一事例づつ実施する)を伝達。期中での進捗確認や窓口の紹介、事例の水平展開を実施。

Q:具体的な活動内容を教えてください。

◆サントリーグループ内他労組との交流(例:同事業所内他労組(SPD労組とサントリー労組)、異事業所他労組(九州テクノ労組とサントリー労組)の推進
◆サントリーグループ外他労組との交流(例:サントリー労組とブリヂストン労組、ワコール労組等)の推進。参加メンバーは、支部執行部中心、年間で200名以上の方が参画

Q:活動に対する反響、活動を通じた変化はみられますか。

特にサントリーグループ内の他部門(例:飲料工場支部と営業支部、R&D支部とスタッフ支部)との交流について、「ものづくりの大切さを感じた。営業トークに活用したい」「普段接しない方と話す事で新たな価値観を得た」等、目的を達成できたと考えられる声が多く上がった。

Q:今後も活動は継続される予定ですか。 

来期も継続。来期は支部執行部だけでなく、支部組合員も参画できるよう働きかける。


ON・I・ON2への参画について

Q:関与の問題に切り込むに当たり、ON・I・ON2調査実施の背景やアクションについてお聞かせください。

◆四年に一度の定点観測により、組合員の意識の推移を見る。
◆組合員全体の課題抽出とホールディングス協議会でのテーマ提起への活用。

Q:アクションに結び付けるにあたり、調査が有効な点、困難な点を教えてください。

有効な点は、他労組との比較により、自労組のポジショニングが明確になることです。一方、困難な点は、課題は抽出できるものの、その背景にある問題を引き起こしている具体的な原因の抽出とその解決策の策定については、現場の状況を踏まえ、改めて検討しなくてはならない事です。

 ご協力いただきありがとうございました。

 

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